3Dプリンターで写真を透かし絵として現像できることを知っていますか?
3DプリンターのLithophaneというものを作成する、ユニークな使い方を紹介してます。
Lithophaneとは

「Lithophane」とは、日本語で透かし彫刻磁器、簡単には「透かし絵」といった意味です。
彫刻で透かし絵を作り上げるのは手間と時間がかなりかかります。
そこで3Dプリンターを使えば、簡単に透かし絵を作ることができます。
写真を3Dプリント形式(stl)へ変換する方法
写真を3Dプリント形式(stl)に変換する方法は、
- ダウンロードしたソフトで変換する方法
- Web上の変換サイトで変換する方法
があります。
今回は簡単で、誰でもすぐに実行しやい Web上の変換サイトで変換する方法 を紹介します。
Lithophane生成サイト: Image to Lithophane
上記のURLからサイトへ飛ぶと次の画面になります。

「image」を選択します。


今回は、以前新倉山浅間公園で撮影した写真を使用します。
選択すると自動的にホーム画面に戻り戻ります。

選択した画像が反映されていることを確認します。
次に、各種の設定をしていきます。
- model settings

「Settings」の「Model Settings」を選択します。

「Border」を「3」(mm)に設定します。Borderは写真に枠を付けるもので、仕上がりが綺麗になります。
- image settings

「Settings」の「Image Settings」を選択します。

初期状態の「Negative Image」をスライドし、「Postive Image」へ変更します。
以上の設定を終了したら上のメニューバーの「Model」を選択し、以下の画面に移動します。
下のスクロールバーにある、出力したい形状を選択し、「Reflesh」を選択。
変更内容が反映されます。


全て設定し終えたので「Download」で「stlファイル」をダウンロードします。
これで画像ファイルからstlファイルへの変換が完了しました。
一般に、3DCADを用いて作成したデータ形式も stlファイルです。stlファイルを3Dプリント用のgcodeファイルに変換していくには、スライサとよばれる変換ソフトが必要となります。
ソフトは何を使用しても構いません。今回用いたのは「Repetier Host」です。
Repetier Host でのプリント設定
3Dプリンターは、Ender-3を使用。
Lithophaneの綺麗な印刷ができるように設定していきます。
Repetier-Hostのダウンロードはこちらから。
まず、PCとプリンター(Ender-3)を接続します。そして3Dプリンターの電源をONにし、Repetier-Hostを接続します。先ほどWebからダウンロードしたファイルを開くと次の画面になります。

- 「プリンタ接続」をクリックし、プリンタと通信を開始
- 「スライサ」をクリックし、3D出力のための設定を行っていきます。

プリント設定は
- 「印刷」速度などを設定します。
- 設定した内容を「別名で保存」し、「lithophane」とすると次回以降再度設定する必要がなくなる。
- 「速度」を最も遅くし、「充填密度」を100%とする。
- 「CuraEngineでスライス」をクリックし3Ⅾ印刷用にデータを変換する。

Print Preview の「印刷」をクリックすれば印刷が開始される。この画面で予想時間や必要フィラメントを確認することもできる。
lithophaneをきれいにするコツ
- 印刷速度:一番遅くする(精度を高める)
- 充填率 :100%
- フィラメント:不透明白色が理想
の3点を反映させれば綺麗な透かし絵を作ることができます。
実際にプリントする
使用プリンター:Ender-3

プリントには約5時間半かかりました。プリントにかかる時間は、写真の複雑さなどにより変動します。
完成したLithophaneの後ろから光を当てると綺麗に風景が浮かび上がります。

【Lithophane】3Dプリンターで写真を現像【まとめ】
3Dプリンターによる、画像から透かし絵を作成する方法を紹介しました。
3Dプリンターさえあれば簡単に誰でも作ることができます。
自分用に作成するだけでなく、思い出写真などを印刷すれば簡単なギフトとしても利用できます!
最新のテクノロジーを使った作品作りに挑戦してみませんか。
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